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そだ柵・ロープ柵設置について
2023.02.27
ののあおやまで遊ぶみんなへ
ののあおやまの森の中には、たくさんの昆虫や植物が生きています。
ところが、人間が森の中に入って踏んづけてしまったので
昆虫も植物もけがをしてしまいました。
けがが早く治るように、
ロープで囲って人間や犬に踏まれないようにしています。
森が元気になるように、みんなで一緒に見守りましょう。
~小さな森を守りつなげるために~
〇はじめに
2020年春に完成した「ののあおやま」には、人の手でつくられた小さな森があります。
計画にあたっては、明治神宮などの近くにある大きな森の植生や生態系を丹念に調査し、100年続く樹林の構成や林相の遷移を見極めることに努めました。
地域の子供たちにとって、ののあおやまの森は心と体を開放できる場所になっています。その結果、児童遊園に近い場所では、林床の植生が踏み荒らされ、往来の激しい箇所は踏圧の影響で裸地化が進行しています。私たちは、森の成長を見守れる環境を整えることで、子供たちが人間と自然の関係性を考えるきっかけをつくりだすことが大切ではないかと考え、一定期間、そだ柵・ロープ柵を設けることにしました。
都市の中につくられた小さな森を子供たちのために守りつなげる方法を、皆さまからお知恵をいただきながら見出して参りたいと思います。
↑裸地化が進行する植栽地
〇守りつなげる対策
-遊びながら、学びながら、森の回復を見守る-
児童遊園沿いのエリアは、既にケモノ道となっている箇所を子供たちの遊び場として残し、それ以外の場所をロープと杭で囲い込み立ち入り禁止とします。傷みの激しいエリアについては、林床の植生が回復するまでの一定期間をロープと杭で物理的に囲い込みます。また、比較的傷みの少ない小川から渋谷区側のエリアは、ロープ柵は設けず、注意喚起や環境情報のサインのみで対応するものとします。
〇守りつなげる取組み
-創りながら、感じながら、森の生命をつなげる-
児童遊園沿いのケモノ道には、樹木の剪定で出る枝を活用した伝統技法である「粗朶柵(そださく)」を設けました。この柵づくりは、普段児童遊園を使っている子供たちに協力してもらいました。踏み固めによって植物がなくなってしまった土と、植物がのこっている柔らかい土の違いを感じながら、森で生まれた材料をつかって自分たちの行動範囲を自分たちで創り出すプロセスを提供したいと考えています。